祝!日本遺産認定 『日本海の風が生んだ絶景と秘境幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」』

 2019年5月20日、麒麟のまち圏域(鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、兵庫県香美町、新温泉町)によるストーリー『日本海の風が生んだ絶景と秘境―幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」』が、日本遺産に認定されました。本町では、昨年の『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~』に続いて2件目の日本遺産認定となります。

【日本遺産】…地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化や伝統を語る「ストーリー」を国が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない有形・無形の文化財群を地域が総合的に整備・活用し、国内外へ発信することにより、地域の活性化を図ることを目的としています。

認定された日本遺産の概要

◆タイトル
日本海の風が生んだ絶景と秘境―幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」

◆ストーリー
 日本海から吹きつける季節風が創り上げた日本最大級の鳥取砂丘。目に見えぬ風の姿がさざ波模様の風紋に映し出され、海岸を進むと風が起こす荒波に削り出された奇岩が連なる。鳥取砂丘の砂を生み出す中国山地へと急流を辿ると、風がもたらす豪雪に育まれた杉林を背に豪邸が佇む。さらに源流へと分け入ると岩窟の中に古堂が姿を現す。
 これらは日本海の風が生んだ絶景と秘境である。
 人々は、厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に、古来より幸せを呼ぶ麒麟獅子を舞い続け、麒麟に出会う旅人にも幸せを分け与えている。

新温泉町の構成文化財

ストーリーを構成する31の文化財のうち、新温泉町にある文化財は次の5つです。

但馬御火浦

龍や獅子の姿を思わせる奇岩や洞門等、荒波が創り出した岩石海岸が約8km続く。(国名勝・天然記念物)

氷ノ山後山那岐山国定公園

標高1,000mを越える高く険しい山々が連なり、冬に大陸から吹き寄せる季節風を受け止め、「山雪」を降らせる。

味原川地区

川が運ぶ土砂が波や海流により運ばれ、堆積した砂州の上に形成された街並み。(県重要文化財活用地区・伝統的建造物群)

因幡・但馬沿岸の岩石海岸の漁村集落

大きな入り江は松葉ガニ漁等の拠点に、小さな入り江は風待ち港等に利用。風雪に耐える板囲いした家が重なり合うように軒を連ねる。

但馬の麒麟獅子舞

東照宮の祭礼に登場した麒麟獅子舞が但馬地方にも広がり、幸せを呼ぶ存在として受け継がれている。因幡地方とは違う軽快な舞や囃子が特徴。

▼お問い合わせ
浜坂先人記念館
TEL 0796‐82‐4490