開け、金ゴマでミライ。(2/3)

開く、次のステージ。
 ドリームボールは利用者の発案で、昨年から金ゴマを使ったクッキーを販売しています。金ゴマの生産を担当する屋外作業グループだけでなく、新たに開発した加工品を製造することによって、より多くの利用者が取り組みに関われるようになりました。
 金ゴマ栽培から始まった農福連携によって、皆さんの活躍の場が広がっています。

(写真:金ゴマクッキーの出来に笑みがこぼれるドリームボールの利用者ら)

市を代表するお土産を

 利用者の「私たちが栽培した金ゴマを地元の皆さんに食べてもらえる機会をつくりたい」という声から、ドリームボールは平成30年10月、金ゴマを使った加工品の開発に着手しました。合言葉は「市を代表するお土産を作ろう」。
 屋内作業を担当する皆さんが、金ゴマのほか、イチゴやサツマイモのクッキーを提案。市内で洋菓子を製造する蓮池昌美さんの指導を受けながら、試作を重ねました。その後、兵庫県北部農業技術センターなどの協力のもと、10種類の加工品の食味や水分活性の検査を実施。検査結果や周囲の助言をもとに改良を重ね、味や色、保存性、西脇らしさなどにこだわった「金ゴマクッキー」と「イチゴクッキー」の2種類を完成させました。
 県の補助金を活用して、加工場となる「ドリームキッチンtomo(とも)」を整備。営業許可を取得し、平成31年2月に販売に至りました。

香り高いクッキーに

 クッキーはすりゴマと粒ゴマが使われており、金ゴマをぜいたくに楽しめるのが特長。開発段階から参加し、製造に携わる山本智行さんは「金ゴマ特有の香り高い風味を楽しんでほしい」と話します。
 クッキーは、道の駅北はりまエコミュージアムや北はりま農産物直売所「北はりま旬菜館」で販売中です。

左:金ゴマクッキー60グラム300円。インターネット販売サイト「+NUKUMORI(プラスぬくもり)」でも販売中 右:金ゴマのチュイールを試作中。来春からの販売を目指す


◆問合せ 農林振興課(0795-22-3111代表)